女性ホルモンが影響しているシミの治療

30代から40代の女性のシミで多いのが、肝斑です。シミには、いくつか種類がありますが、肝斑は、女性ホルモンが深く影響しています。シミは、とても薄い表皮の中にできます。表皮は、ケラチノサイトという表皮細胞と、メラノサイトという色素細胞などで構成され、4つの層があります。

メラニンは、基底層にあるメラノサイトで作られます。紫外線や様々な刺激によって、メラノサイトはメラニン色素を生成して、メラノソームに蓄積します。そして、メラニンでいっぱいになったメラノソームは、ケラチノサイトに渡り、メラニンが出現します。基底層にある表皮細胞は、分裂して押し上げられ、垢となって体の外に出ます。

ターンオーバーのサイクルは約28日ですが、ターンオーバーのサイクルが乱れると、新陳代謝がスムーズに行われず、メラニンも肌に残ってしまうのです。ですから、肌の健康のためには、新陳代謝が正常に行われるように、ターンオーバーのサイクルを元に戻す必要があります。睡眠不足が続くと、ターンオーバーが乱れるので、できるだけ早い時間に寝て、しっかりと睡眠を取ることが大事です。肝斑の治療は、生活習慣の改善に加えて、内服薬で治療することが多いです。

特に、様々な医療現場で使われているトラネキサム酸は、肝斑を改善する効果が高いと言われています。抗プラスミン作用を持っているトラネキサム酸は、メラニンが作られる前にメラノサイトの活性を止めることができるのです。そのため、肝斑の発症も抑えることができるのです。

シミの治療法の根本を理解

できてしまったシミでも、美容皮膚科など保険外の治療を受けられる医療機関を受診することできれいにできる時代となりました。もちろん100%成功するとは言い切れませんが、それでも多くの場合でシミをなかったことにできるのです。レーザーと塗り薬が一般的な治療法ですが、これらには共通したある効果があります。その共通点について簡単に説明します。

そもそもシミの原因は肌内部に残ったメラニン色素です。紫外線や摩擦などの刺激から肌を守るために発生するのがメラニン色素です。いわばバリア機能を果たしたメラニン色素、本来はターンオーバーで肌外部に排出されますが、それが何らかの理由で肌内部に残って色素沈着したものがシミなのです。つまり、ターンオーバーを正常化して、肌内部に残ったメラニン色素を排出することで、きれいな肌に戻れるというわけです。

レーザー治療も塗り薬もこのターンオーバーを活性化させます。活性化というよりも強制すると言ったほうが正しいでしょう。わかりやすく言うと皮を剥いて強制的に新しい肌を露出させる方法です。そのため効果が出やすいですが、傷跡が残りやすい方などは皮をむいた部分が傷跡になるリスクも伴います。

レーザーの場合該当部を焼いてしまってかさぶたにして剥がしとるという方法ですし、塗り薬の場合は焼くまでは行かずとも、日に焼けすぎて皮が剥けるような状態になると、どちらもターンオーバーを強制するのです。シミをなかったことにするのはターンオーバーが非常に重要なのです。

シミ治療の種類と費用について

シミは皮膚が限局的に肌の色とは異なり変色してしまうことです。一般に知られるシミとしては色素斑がありこれは皮膚内での色素沈着が原因で発生します。色素沈着の原因としては紫外線によるところが大きく、また年齢を重ねると表面化するようになります。いずれにしても若いうちはシミがなくても年齢を重ねるうちに発生する可能性があるものです。

一方でシミは美容クリニックで治療することが可能です。シミ治療の種類としては外科的な処置を行うものと内服薬や外用薬で処置するものの2種類があります。外科的な処置としては医療用レーザーを用いるもので、医療用レーザーを気になる場所に照射することで色素沈着を解消するというものです。レーザーを用いて行うためピンポイントで治療することができますが、近年は有効な内服薬や外用薬があるため、レーザーを用いるケースは少なくなっています。

外用薬としては、ハイドロキノン軟膏やトレチノイン軟膏が用いられています。ハイドロキノン軟膏の場合には漂白作用によって、トレチノイン軟膏は皮膚の新陳代謝を活発化することで色素沈着を排出する仕組みです。一方で内服薬ではトランサミンやビタミンC誘導体、ビタミンE、L-システインなどがあり、こちらは排出するというよりも色素沈着を起こりにくくするというものになります。費用としてはレーザーを用いた場合には1つの場所を行うごとに1万円前後の費用が掛かります。

一方で投薬を行う場合には4万円前後の費用がかかります。表参道のシミ皮膚科のことならこちら