美容外科とは本人の顔や体のコンプレックスとなってる部分を、取り除くことで自信をつけさせることが目的です。なので、病気で美容外科に訪れることはありません。顔や体の容貌がコンプレックスになっていたとしても、何の不都合も機能的にはありません。美容外科の分野を美容整形と表現することが多いために形成外科や整形外科と混同されることが多いため、明確に3つの診療科の違いを知ることが大切です。
形成外科は、同じような部分を扱うために、昔から、よく混同されるため、誤解をされ続けています。美容のためでなく、機能的に異常がある場合は、形成外科の治療対象となります。異常な部分を正常にするのが目的なので、治療を美容の目的のためにするのではありません。整形外科の場合は関節や骨を扱うので、美容外科とは分野が明らかに違いますが、整形という言葉を使うため、混同されることもあります。
美容外科は創設された当時から、生活するうえで何の支障も機能的にはなくても、精神的な負担をあたえているなら、形成で美的にして精神的負担の軽減をはかるという、美容が目的とされた医療です。豊胸や二重まぶたなど、患者が求める外見にするための治療は、怪我や病気の治療ではなく、緊急性を求めるものでもないため、保険が適応される条件を満たしておらず、健康保険の適用は外れて、自由診療となります。形成外科や整形外科は、機能異常の治療が目的ですから、健康保険の適用を受けられます。