シミ治療基本的な考え方

肌に出来るシミは色素で、外部から刺激を受けたり、色素を発生する部分が活性化する事が原因です。また、発生したシミを改善する細胞の働きが低下する事も、シミの発生が定着して数が増える理由になります。シミ治療の基本は、沈着したシミを薄く消して除去する事、そして新たに発生する働きを抑制する二つです。塗り薬を使用するシミ治療は、比較的安全で軽度から中程度の症状に効果的です。

使い方は簡単で、シミが気になる部分に塗り込むだけで済みますし、自宅でも継続的に行えるシミ治療といえます。より高い効果が期待出来るシミ治療としては、医療機関で受けられる光学的な医療が強力です。患部にレーザーや光を当てるシミ治療では、細胞の生まれ変わりを促進する効果が与えられるので、シミが沈着した細胞を含めてターンオーバーが行えます。しかし、強力な医療機器の作用は肌の深くまで到達するので、肌がトラブルを起こしたり、副次的な影響を受ける可能性は否定出来ません。

ただ、浸透力に期待する塗り薬と比べても、短時間で効果を引き出したり、どのやり方よりも強力な点が魅力になります。単なる老化現象ではなく、病気の影響や後遺症でシミに悩んでいる場合でも、医学的な治療法なら大幅に改善出来る可能性があります。栄養を摂って肌の回復に期待したり、スキンケアで古い角質を落とす事も大切ですが、劇的な改善や美しく透き通る肌を得たいのであれば、専門の医療機関に相談する事がおすすめです。治療場所を決めたり施術を決断する時は、安全性と効果を天秤にかけて、その上で費用を考慮に加える事が大切です。

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知っておきたいセルフでできるシミ治療

シミの治療というと美容クリニックでのレーザー治療以外に方法はないと考えている人も多いでしょう。しかし実はシミは程度にもよりますが、自分で行うケアでも十分改善できる場合があります。その方法とは、美白作用のある化粧品や薬品でのケアです。シミは強い紫外線などの外部刺激によって、肌細胞内でメラニンという色素が大量に作られるために起こる症状です。

メラニンは肌の深層部を外部刺激から守るために生成されるのですが、大量にできたりターンオーバーの働きが弱まったりすると排出が上手く行われなくなり、肌に沈着して黒ずみとなって残ってしまうのです。改善のためにはこの肌に沈着したメラニン色素を排出させることがポイントとなり、そのためには美白作用のある化粧品成分や薬品によるケアが有効となります。まず化粧品成分ではビタミンC誘導体などが効果を発揮します。ビタミンC誘導体はビタミンCを肌に吸収されやすい形に加工したもので、抗酸化作用が高いためニキビ治療や肌荒れ予防にも広く使われている成分です。

メラニンに対して少しずつ働きかけて排出を促し、またメラニンを作らせにくくするという作用もありますので、シミの改善と予防の両方の面で効果が期待できます。薬品にはハイドロキノンなどがあります。ハイドロキノンは肌の漂白剤と呼ばれることもあるほど強い美白作用を持つ薬品成分です。最近では日本でも低濃度のものであればドラッグストアなどで手に入り、手軽にチャレンジできるようになっています。

肌への刺激性がやや強い成分ですので、まずは肌に合うかどうかを確かめてから安全な方法で使用しましょう。

シミ治療を自分でするならこの方法

一度できてしまうと、何らかのケアをしなければ改善することは難しいシミ。これまではレーザー治療が一般的でしたが、今は自分で自宅で行える治療も主流となりつつあります。自分でケアするのであれば、美白作用のある化粧品や薬品を利用しましょう。シミは、メラニンという肌を黒化させる色素が大量にできることで起こる肌の症状です。

メラニンはもともと肌に一定量存在しているもので、肌の細胞を外部刺激から守るといった役割をしています。長時間強い紫外線を浴びたり、外部から強い摩擦を受けたるすると肌細胞をダメージから守るためにメラニンが大量に生成され、肌を黒化させます。普通は一定期間が経つと肌のターンオーバーという働きによりメラニンは排出されていくのですが、加齢などでターンオーバーの働きが鈍るとメラニンは肌に残存しやすくなり、結果としてシミを作ってしまうことがあります。改善させるためにはメラニン色素の排出を促すことが不可欠ですので、そのためには美白作用のある化粧品成分や薬品成分でのスキンケアを行うことが有効となります。

実際に使用する成分としては、ビタミンC誘導体やハイドロキノンが代表的です。ビタミンC誘導体は美白効果の他肌荒れ改善効果などもある化粧品成分で、刺激性が少ないので肌質を問わず誰でも使いやすい成分です。毎日継続して長期間使うことで効果が徐々に現れますので、毎日のスキンケアの一環として取り入れ、気長に効果を待ちましょう。ハイドロキノンは非常に強い美白作用を持つ薬品成分で、トレチノインという薬品と一緒に使うことでさらに効果的にシミを改善させることができます。

効果の高さの反面肌への刺激性がやや強いため、使用前には必ずパッチテストを行い、肌との相性を確かめるようにしましょう。

女性ホルモンが影響しているシミの治療

30代から40代の女性のシミで多いのが、肝斑です。シミには、いくつか種類がありますが、肝斑は、女性ホルモンが深く影響しています。シミは、とても薄い表皮の中にできます。表皮は、ケラチノサイトという表皮細胞と、メラノサイトという色素細胞などで構成され、4つの層があります。

メラニンは、基底層にあるメラノサイトで作られます。紫外線や様々な刺激によって、メラノサイトはメラニン色素を生成して、メラノソームに蓄積します。そして、メラニンでいっぱいになったメラノソームは、ケラチノサイトに渡り、メラニンが出現します。基底層にある表皮細胞は、分裂して押し上げられ、垢となって体の外に出ます。

ターンオーバーのサイクルは約28日ですが、ターンオーバーのサイクルが乱れると、新陳代謝がスムーズに行われず、メラニンも肌に残ってしまうのです。ですから、肌の健康のためには、新陳代謝が正常に行われるように、ターンオーバーのサイクルを元に戻す必要があります。睡眠不足が続くと、ターンオーバーが乱れるので、できるだけ早い時間に寝て、しっかりと睡眠を取ることが大事です。肝斑の治療は、生活習慣の改善に加えて、内服薬で治療することが多いです。

特に、様々な医療現場で使われているトラネキサム酸は、肝斑を改善する効果が高いと言われています。抗プラスミン作用を持っているトラネキサム酸は、メラニンが作られる前にメラノサイトの活性を止めることができるのです。そのため、肝斑の発症も抑えることができるのです。